BOKSプログラムとは小学生を対象にした始業前に行う運動プログラムであり、体を動かすことでやる気を引き出し、充実した学校生活を送れるためにと考えられました。 2009年にBOKSの創立者兼エクゼクティブディレクターのKathleen Tullieはハーバード大学医学部臨床精神医学准教授、John Rateyの書籍「SPARK 」(日本語版「脳を鍛えるには運動しかない」)と出会いました。 子どもがなぜ始業前に運動をするべきかを追求しているこの書籍に刺激を受けたKathleen Tullieは、自分の子どもが通う小学校でできる運動プログラムを考案しました。 学校からの賛同と、一生懸命に取り組むお母さんたちの協力でBOKSが誕生しました。 体を思いきり動かす内容で構成されているBOKSプログラムは、この世代の子どもたちの一生涯の健康づくりを応援したいと地域との連動も働きかけています。
アメリカでは小学校で行われる運動の減少に直接対応するのがBOKSプログラムです。 BOKSプログラムの使命とは、運動を通じて子どもの頭、体、そして地域に大きな効果をもたらすことです。 BOKSプログラムは週3回、12週間を1クールとして実施します。毎回45分間の楽しく、競争性のない運動を紹介し、適度から激しいウォームアップ、ランニング、リレー競走、障害物競走、チームゲームなどで構成されています。アメリカでは最後に栄養に関する知識や健康的な習慣を身につけるための、年齢に見合った栄養学のワンポイントアドバイスで終わります。 BOKS BURSTは、BOKSプログラムをアレンジした2-5分の短い運動プログラムであり、一日いつでも適用できるものとして先生に活用されています。
BOKSプログラムは主に小学生を対象とします。 本プログラムは会場や体育館の規模に関わらず、様々な環境に適応可能です。 BOKSプログラムは学校関係者、保護者、地域の住民に様々な形で参加してもらうことにより地域の活性化にも取り組んでいます。 それぞれの地域に見合ったプログラムをご提供いたします。 ほとんどの校外型の学校は保護者のボランティアで運営されています。
BOKS プログラムの継続性を維持するためにもNational Institute of Out of School Time (NIOST-校外時間研究所) に実施評価をお願いしています。 また、NIOSTは、都会と校外の学校にて実施された短期的・長期的な調査をもとに運動が学業、実行機能、社会的決定要因に与えるプラス効果について研究を進めています。
BOKSプログラムに対する評価は上々で、飛躍的な成長を見せています。 2009年秋にマサチューセッツ州のある1校から始まったBOKSプログラムは2015年までに1640校にまで広がり、海外6か国にも展開されました。
BOKSプログラムが進化を遂げるとともに、朝の運動がその日の集中力を上げ、その結果学業成績の向上、問題行動の減少に繋がることが明らかになってきました。 BOKSプログラムの目指すところは:
- 朝、運動することで子どもの脳の活性化を図り、学習意欲を高める
- 子どもに運動とアメリカでは栄養について学んでもらう機会を増やすことで、生涯的な健康づくりをする
- 地域と連動しながら子どもの生活をより豊かにする
私たちの手でより健康な世代を育みましょう。 活発な子ども=活発な脳です。